先日、内閣総理大臣メッセージ伝達式にて、早良警察署長、早良区長、中学校長会会長、自治協議会会長といった地域の代表者の方々をお迎えし、司会を務めさせていただきました。この式典は、地域社会における更生保護活動の重要性を再認識する場でもあり、大変光栄な機会となりました。
皮肉なことに、最近発生した保護司の殺害事件がきっかけで、多くの方が保護司という任務の存在を知ることとなりました。しかし、保護司の役割や意義については、まだ十分に知られていないのが現状です。

保護司は無報酬で、犯罪や非行に走った人々の更生を支援する重要な任務を担っています。対象となるのは、少年非行、性犯罪、特殊詐欺、殺人、覚醒剤使用者、元暴力団関係者など多岐にわたり、支援は本人だけでなく、その家族にも及びます。社会復帰を目指す彼らに寄り添い、再び社会で自立できるよう手助けをすることが私たちの使命です。
この活動を通じて、地域の安全と平和を守るために尽力していますが、保護司の存在や活動内容が広く理解されることが、さらに重要だと感じています。少しでも多くの方にこの活動の意義を知っていただき、ご理解とご協力を得られるよう日々奮闘中です。

また、懇談会では金融庁登録企業のオーナーとして、SNSを利用した投資詐欺の防犯対策についてお話しさせていただきました。近年、SNSを悪用した詐欺被害が急増しており、特に若年層や高齢者がターゲットにされるケースが目立ちます。このような詐欺を未然に防ぐためには、日常的な防犯意識の向上と具体的な対策が不可欠です。
さらに、一般社団法人日本金融教育機構の代表理事として、地域の防犯活動にも積極的に取り組んでいます。特に「防サギ講習」の開催を通じて、金融リテラシーの向上と詐欺被害防止を目的に、無償で講師派遣を行っています。地域の皆さまが安心して生活できる環境づくりに少しでも貢献できるよう、今後も活動を続けてまいります。
地域社会の安全と更生保護の推進に向け、皆さまのご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。

この記事へのコメントはありません。