岩本壮一郎オフィシャルブログ

2025年問題見て見ぬふりを許すな

2025年がスタートして2ヶ月が経とうとしています。今年のテーマで避けられないのは、2025年問題。
いよいよ、いわゆる「団塊の世代(1947~1949年生まれ)」が後期高齢者(75歳以上)となる年を迎えます。
その人口は、約800万人。
ここから2~3年、わが国の社会保障制度にとって、まさに歴史的な試練の年
となるでしょう。

▍医療・介護・生活保護──急増する社会保障費

高齢化の進行により、医療費、介護費、そして生活保護を含む社会保障全体の支出は今後も加速度的に膨張する見通しです。
一方で、少子化による労働力不足は、医療や介護の現場に深刻な影響を与えています。

中でも、訪問介護業務の効率化やICT導入は、もはや“検討課題”ではなく“今すぐ取り組むべき現実”です。
慢性的な人手不足と、増え続ける要介護高齢者を両立させるには、「現場を支える仕組みの改革」が不可欠です。

▍医療費負担の見直しと、その“影響”

医療費の持続可能性を考える上で、高齢者の自己負担割合の見直しも現実的な議題となっています。
しかし単に「現役世代と同じ割合に引き上げればいい」とする議論は、
低所得高齢者の医療アクセスを奪うリスクをはらんでいます。

制度として守るべきもの──
それは、高額療養費制度の堅持であり、
きめ細やかな「支援が必要な人に届く仕組み」です。

▍“耳障りの良い言葉”で片づける政治を、見過ごさない

「国債を出せばいい」
「借金じゃないから問題ない」
そんな言葉で本質をぼかし、将来世代への責任を曖昧にする発信が繰り返されています。

しかしそれは、今を生きる人の不安に寄り添う姿勢ではありません
票のために本当のことを言わない、無責任な政治家を、私は決して信用しません。

▍政治は、2025年にどう向き合うかを語れ

政治は、今こそ「2025年問題」にどう立ち向かうのかを、具体的に・誠実に語る責任があります。そして私たち市民も、“誰が何を語っているか”だけでなく、“何を語っていないか”にも目を向ける賢さを持たなければなりません。

選挙前に議席獲得を目的とした「金のバラマキ」とに惑わされるべきではなく、仮に減税を主張する候補がいるなら、同時に2025年問題の財源確保についてどう考えているのかを問うてください。

▍将来にツケを残さない社会を

  • 将来世代にツケを残さない
  • 社会保障を持続可能に保つ
  • 高齢者も、若者も、安心できる社会を築く

このビジョンを現実にするには、
本気で制度と向き合う覚悟をもった政治家が必要です。

私は、そうした志をもった人々とともに、この国の未来を変えていきたいと考えています。

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